ミヤマキリシマ開花情報
【ミヤマキリシマ開花情報】
皆さんお待ちかねの、ミヤマキリシマ開花情報です。
ミヤマキリシマとは、九州の火山地帯に咲く、ツツジ科の高山植物で、
くじゅう地域では毎年5月下旬~6月中旬頃に見ごろを迎えます!
特に平治岳・扇ヶ鼻などの山頂帯は、ミヤマキリシマの群生地となっており、
6月上旬頃、一面ピンク色のお花畑になります!
現在、標高1400m付近で開花が始まっているようです。
1600~1700m級の山頂帯のミヤマキリシマが見ごろになるのは、
6月に入ってからになりそうです。
今年のミヤマキリシマは、花のつきもよく、今のところ虫害の被害も
報告されていないので、期待できそうです!!
詳しくは下記リンク(PDFファイル)をご覧ください。
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飯田高原一帯で、野焼きが行われました!
今年は3月終わり~4月に入ってから、雪が降ったり、雨が降ったりと天気が悪い日が続きましたが、飯田高原一帯では、「飯田高原野焼き実行委員会」が中心になって、タデ原湿原(3月20日)、大将軍(川端康成文学碑付近)・へべヶ池周辺(4月14日・23日)、泉水山(4月23日)で野焼きが行われました!
タデ原の野焼きでは、チームタデ原の子供たちも、野焼きの見学・取材を行いました。
野焼き活動は、毎回地域の牧野組合・消防団・観光協会・自然保護団体等のボランティアスタッフが50名以上集まり、火を引く人、ジェットシューターを背負って火を消す人と、人手が必要な大掛かりな作業となります。野焼きの時の炎は、10m以上になることもあり、場合によっては命を落とすこともある、大変危険な作業です。
昭和40年頃までは、どの家でも農業をするために牛や馬を飼っており、牛馬の餌を確保することが、野焼きの大きな目的でした。農業が機械化されるとともに、牛馬を飼う人は減りましたが、「野焼き」という人の営みとともに、草原という環境を好む生きものたちの生息地が守られてきました。
くじゅうの春は、江戸時代にくじゅう地域を見て回ったお坊さんが書いた書物「九重山記」に、「春は黒なり」と書かれていますが、これは野焼き後の大地の色を表したものと言われています。
長い間、地域の人たちのたゆまない努力によって、この春の色が守られてきたんですね。
くじゅうファンクラブでは、わずかではありますが、今後ともこの野焼き活動を支援していきたいと思います。
【チームタデ原】1年間の活動発表を行いました!
3月12日(日)、毎年行われている「飯田高原文化祭」で、この1年間で行ったチームタデ原の活動を紹介しました。
地元の人にもどんな活動をしているのか、知ってもらうとても良い機会です。
基本的に、発表原稿はメンバーが自分たちで考えました。
この1年を振り返ると・・・
3月 野焼きの見学
5月 タデ原周辺散策~春編~
7月 オオハンゴンソウ駆除活動、タデ原キッズガイド
8月 KODOMOラムサールin北海道浜頓別へ参加、タデ原キッズガイド
10月 タデ原周辺散策~秋編~
11月 タデ原輪地切り(草寄せ作業)、佐賀県東よか干潟で交流会
12月 タデ原の生き物を観察するために、センサーカメラの設置
1~2月 センサーカメラのデータ回収・まとめ
3月 飯田高原文化祭
この他にも、準備のために集まったり、キッズガイドでは手作りのチラシを作って、郵便局や公民館に置いてもらいました。
また、みんなに活動を知ってもらおうと、季刊で新聞を作ることにしました。構成から文章作成まで、家に持ち帰って作ってくれています。
当日の発表は10分という時間でしたが、クイズをいれたり、聞いている人に問いかけたりなど、工夫をして発表ができていました!
来年度もこの調子で、楽しくいろんな活動をしていきたいと思います。
※チームタデ原とは、平成27年度に「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」で開催されたKODOMOラムサールをきっかけに、タデ原を中心とした地元の自然を守っていきたいとの想いから、地元の小中学生で結成された、自然保護活動グループです。くじゅうファンクラブで、活動を支援しています。
九重町で生物多様性シンポジウムが開催されました!
12月18日(日)、九重町で、「生物多様性シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムは、豊かな自然環境を有する九重町の「生物多様性」について考え、次世代に残していくためにはどうしたらよいかということをテーマに行われました。くじゅうファンクラブは、九重町生物多様性保全対策協議会のメンバーとなり、「生物多様性ここのえ戦略」策定に携わっているほか、このシンポジウムの開催にも協力をしています。
第1部では、「人と自然の共生~自然が育むもの」をテーマに、一般財団法人アファンの森財団事務局長の、野口理佐子さんに、CWニコルさんが日本の自然に魅せられ、黒姫の土地を買い、森を再生させていったことや、森の伐木作業に、黒姫での伝統的な手法である、馬を利用した木の搬出を行っていることなどについてお話しいただきました。また、宮城県東松島市においては、津波被害にあった学校の復興事業や森づくりを行っていることまでお話をいただき、森の再生は、心の再生、ひいては地域創生につながるという、生物多様性のもつ可能性について提示していただきました。
第2部では、九重町内で環境保全活動に携わっている人たちによる、パネルディスカッション「生物多様性でつくる理想の20年後」が行われました。このパネルディスカッションでは、エコロジーとエコノミーは同じ「エコ」というギリシャ語で一つの場所・地球という意味からきており、環境と経済のバランスをとることの大切さや、目先の利益よりも先の未来をみすえた話し合いの場を設けることの大切さなどについて、話が行われました。また、九重町の素晴らしい自然を残してくためには、形だけではなく、この地域に古くから伝わる自然に向き合う「心」を伝えることや、ふるさとを愛する心を育むために、環境教育を、町として行っていくことの重要性などについても議論が交わされました。会場からも意見が飛び交い、内容の濃いパネルディスカッションとなりました。
最後に、このシンポジウムを閉会するにあたり、九重町長による「いのちとりどり輝く九重町宣言」が採択され、九重町長と、立会人として野口理佐子さんに署名をいただきました。
くじゅうファンクラブでは、今後も九重町の生物多様性保全につながる活動の応援を行っていきたいと思います!
生物多様性について、詳しく知りたい方は、下記サイトへ↓↓
環境省生物多様性サイト
ラムサール条約登録湿地東よか干潟・タデ原湿原交流会を行いました!
11月27日(日)、くじゅう地域のタデ原湿原で活動する、チームタデ原の子供たちと、昨年ラムサール条約に登録された、佐賀県東よか干潟の子供たちとの交流事業を、東よか干潟で実施しました。この事業は、それぞれの湿地の保全に取り組んでいる子供たちが、お互いの湿地を訪れ、その保全や利用を学びあうことを通じ、両者の交流や連携を深めるとともに、時代を担うリーダーを育成することを目標に行いました。
当日はあいにくの雨でしたが、野鳥観察や、東よか干潟についての紹介、子供たち自身による、お互いの湿地紹介などを行いました。チームタデ原の子供たちは、普段あまり見ることのない、干潟の野鳥やムツゴロウなどの生きものに、興味を持って話を聞いていました!
これを機会に、九州内でのラムサール条約登録湿地での交流が深まっていくことを期待しています!
「NPO法人九州環境サポートセンター」主催『エコライフカフェ』の開催協力
11月26日(土)、「NPO法人九州環境サポートセンター」主催の『エコライフカフェ』の開催に協力しました。今回のエコラフカフェでは、「草原が与えてくれる自然の恵みを体感しよう!」ということで、ラムサール条約登録湿地である、タデ原湿原での野焼きの取り組みについて学ぶことを目的に開催されました。
まずは、飯田高原野焼き実行委員会の髙橋裕二郎会長から、野焼き復活の取り組みについて話を聞きました。タデ原湿原では、1980年代に地元の牧野組合が野焼きを継続することができなくなり、10年程度、放置されていた期間があったそうです。しかし、野焼きをしていた当時の草原景観への思いから、九重の自然を守る会が中心となって、地元の人たちと話し合いをして、野焼きを復活させました。1997年には、自然保護団体や地元の牧野組合、消防団、観光協会などで構成する、飯田高原野焼き実行委員会が結成されました。2005年には、「山岳地域に形成された中間湿原としては、国内で最大級の面積を有する」との理由で、くじゅう坊ガツル・タデ原湿原が、ラムサール条約登録湿地に指定されたことなど、これまでに至る壮大なストーリーについてお話しいただきました。
話を聞いた後は、実際に野焼きの準備作業である、草寄せ体験を行いました。今回草寄せをおこなった場所は、ヒゴタイやオカトラノオ、カキラン、ワレモコウやマツムシソウなどの咲く場所です。皆さん一生懸命に、作業をされていました。
参加者の皆さんは、何気なく見ていたタデ原湿原が、様々な人たちの努力によって保たれていることを知り、タデ原に対する愛着がさらに深まったようです♪
賛助会員(団体)のご紹介
11月10日(木)、法華院にゆかりの山岳会や団体に所属する人たちが集う、「法華院の会」が法華院温泉山荘で開催され、くじゅうファンクラブの告知をさせていただいたところ、賛助会員(個人)様が19名、賛助会員(団体)様が1団体、加入してくださいました。ありがとうございました!
今回加入された、賛助会員(団体)様をご紹介いたします。
「山里の湯」様です。「山里の湯」は、大分県玖珠郡九重町田野の、九重夢大吊橋のすぐ近くにある立ち寄り湯で、全国的にも珍しい、高濃度の炭酸泉が湧出する温泉です。お湯につかると、プチプチと炭酸が肌につくのが感じられますよ。登山の前後に、ぜひ疲れを癒しに、訪れてみてくださいね!
山里の湯(九重町観光協会内ページ)↓↓
http://kanko-asp.coara.or.jp/miwatashis/spots/detail_page/6669
九州産業大学経済学部に対するレクチャー及び外来種駆除活動を行いました。
11月8日(火)、九州産業大学経済学部澤田ゼミナールの学生29名、教員1名が、ラムサール条約登録湿地であるタデ原湿原での研修の一環として、長者原ビジターセンターを訪れました。まずセンター職員が、国立公園くじゅう地域の概要や、タデ原湿原の成り立ちや、野焼きによる草原の維持、タデ原に生息する野生希少野生動植物の解説を行いました。
その後、タデ原湿原を脅かす特定外来生物オオハンゴンソウの解説を行い、実際にオオハンゴンソウの駆除活動を行いました。オオハンゴウは、スコップ等で根を掘り出し、土をよく落として水で洗い、根の部分のみ切断して焼却処分を行います。
学生たちは、初めて行うオオハンゴウの根ほり作業に、四苦八苦。なかなか根が抜けずに、苦戦している様子でした。約1時間弱で駆除したオオハンゴウソウの根は、45リットルゴミ袋で4袋になりました。
九州産業大学経済学部澤田ゼミナールの皆さん、ありがとうございました!
くじゅうファンクラブでは、長者原ビジターセンターにおいて、随時、国立公園やタデ原湿原に関する、レクチャーや研修の受け入れを行っています。興味のある団体は長者原ビジターセンター(TEL:0973-79-2154)に、お問い合わせください。
玖珠美山高校と黒岩山登山道保全整備活動を行いました!
11月7日(月)、紅葉の生える、真っ青な空の下、玖珠美山高校の3年生(27名)と、黒岩山登山道の保全整備活動を行いました。玖珠美山高校は、前身である玖珠農業高校のときから毎年、3年生が卒業記念作業として、くじゅう連山の環境保全活動に携わってくれています。
黒岩山登山道は、斜面が急なため、登山者が歩いたあとにできた溝に雨水が流れ込み、登山道の浸食が激しく進んでおり、大変歩きにくい状況でした。
今回は、浸食された登山道に土嚢を積んだり、土留めを行ったり、複線化した登山道を一本化するためにロープを設置したりする作業を中心に、作業を行いました。
たくさんの資材を山の上まで運ぶのも一苦労です。
現地に着いたら、作業の概要を各班のリーダーから説明をうけ、さっそく作業スタートです。
土嚢袋に土や石をつめて、登山道に入れます。どのようにして土嚢袋を置いたら、登山道が歩きやすくなるか、高校生自身が考えながら、作業を行います。また、土留めの杭もどこにうつべきか、みんなで話し合いながら打ち込んでいきます。
作業はどんどん進み、整備を予定していた区間以上に進みました。結局、黒岩山7合目まで整備することができました。
作業後生徒さんたちは、記念に自分たちで整備した登山道を登り、黒岩山山頂へ!お天気も快晴で、雄大なくじゅう連山、久住高原、阿蘇山が一望できました。
玖珠美山高校の皆さん、ありがとうございました!
【当日作業を指導した、くじゅう地区管理運営協議会会員(敬略称・順不同)】
環境省くじゅう自然保護管事務所、大分西部森林管理署、九重の自然を守る会、九重ふるさと自然学校、くじゅうネイチャーガイドクラブ、九重星生ホテル
牧ノ戸峠にて登山レクチャーを実施しました!
10月30日(日)、くじゅう連山で紅葉が見ごろの時期に、牧ノ戸峠にて、恒例の「登山レクチャー」を実施しました。登山レクチャーは、登山届の提出の呼びかけの他、地図の携行や山岳トイレの利用方法、ストックキャップ使用の推進、高山植物の保護などの呼びかけを行うものです。レクチャーは朝7時からの実施でしたが、一大登山口の牧ノ戸峠には、既に多くの登山者が押し寄せていました。また、朝7時の牧ノ戸峠の気温は5℃と、とても寒く、訪れた登山者も寒さに驚いていた様子でした。
登山届提出の指導や呼びかけには、環境省くじゅう自然保護官事務所・大分県自然保護推進室・大分西部森林管理署・玖珠警察署、長者原ビジターセンターの職員が参加しました。回収した登山届出数は、全部で170通。皆さん、安全で楽しい登山をお楽しみくださいね!