くじゅうの連山には多くの登山口があります。登山の際は、以下を参考にしてください。
各登山口へのアクセス方法は、長者原ビジターセンター(TEL:0973-79-2154)にお問い合わせください。
三俣山
「眺めてよし、登ってよし」の飯田高原のシンボル
どこから見ても3つの峰に見えることから名づけられた「三俣山」(名称については諸説あり)。飯田高原から見たどっしりとした山容はとても印象的です。頂上には実際は4つのピークがあり、大鍋・小鍋の2つの火口をたどるお鉢巡りも楽しめます。
硫黄山
今なお噴煙を上げる生きた火山
1995年の噴火の記憶も新しい硫黄山。江戸時代~戦後にかけては硫黄の採掘が行われ、活況を呈した時期もありました。噴気孔から火山ガスを噴き上げ、くじゅうが活火山ということをまざまざと実感させる山です。
※登山は出来ません。
久住山
鋭い峰をもたげるくじゅう連山の代表
標高1786.5mの、くじゅう連山を代表する峰。深田久弥は「日本百名山」で「九重一族の長」と称えました。過去には最高峰と考えられた時期もあり、各方面から登山道が通じる人気の山です。毎年の山開きは、久住山と大船山とで交互に開かれます。
中岳・御池
九州本土最高峰と神秘の池
標高1791mの中岳は、くじゅう連山のみならず九州本土の最高峰でもあります。山頂直下の御池(みいけ)のそばには、久住山猪鹿狼寺と九重山白水寺の共通の上宮があり、池の水は聖水とされていたそうです。厳冬期には結氷した御池の上を歩くこともできます。
大船山・御池
くじゅう連山の東の主峰
雄大な山容で登山者を魅了するくじゅう連山の東の主峰。標高は1786.3mで久住山とほぼ同じです。山頂にある御池(おいけ)は、くじゅう随一の紅葉の名所。秋にはドウダンツツジなどの木々が山肌と湖面を真っ赤に染め上げます。
平治岳
坊ガツルを見下ろす天空のお花畑
坊ガツルの北東にそびえる平治岳は、ミヤマキリシマの時期に絶大な人気を集める山です。花をつける株の多さもさることながら、坊ガツルを見下ろして三俣山や中岳をのぞむ絶好のロケーションも登山者をひきつけます。
暮雨の滝
新緑・紅葉・氷瀑と四季折々楽しめる名瀑
吉部登山口からおよそ1時間の、鳴子川にかかる滝。坊ガツルの水はすべてこの滝を通って、筑後川へながれます。落差は7mの滝は登山者の憩いの場になっていて、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の氷瀑と、オールシーズン楽しむことができます。
坊ガツル
坊がつる賛歌にうたわれた湿原
くじゅうの山々に囲まれた標高1,200~1,300mの盆地。タデ原とともにラムサール条約に登録された貴重な湿地で、春には保全のために野焼きが行われます。キャンプ場やトイレも整備されていて、夕照の山々や星空を眺めながらのキャンプは最高です。
法華院温泉
九州で最も高い所にある温泉
坊ガツルの南西に、鎌倉時代から続く天台宗の寺院「九重山法華院白水寺」がありました。明治時代に院主が温泉山荘をはじめ、法華院温泉山荘として今に続いています。かけ流しの硫酸塩泉は気持ちよく、登山の疲れを芯から癒してくれます。
黒岳原生林
千古斧を入れないくじゅう随一の原生林
「21世紀に残したい日本の自然100選」、「水源の森100選」に選ばれた原生林。草原が広がるくじゅうの中で黒々とみえることから、「黒岳」の名がつきました。男池からかくし水や名水の滝までの登山道・遊歩道では、見事な新緑や紅葉が楽しめます。
入山公墓
江戸時代のアルピニスト殿様の墓所
大船山の東にある、豊後岡藩3代藩主中川久清公の墓所。大船山をこよなく愛した久清は、人馬鞍に担いでもらってたびたび山頂に立ち、「入山公」と呼ばれました。名君として領民にも慕われた殿様は、幼くして亡くなった2人の子とともにくじゅうに眠っています。
猪鹿狼寺本堂跡
頼朝の巻狩り演習をしのばせる遺構
竹田市久住町にある久住山猪鹿狼寺(いからじ)の本堂跡。古くは慈尊院と称されていましたが、鎌倉時代のはじめに源頼朝より猪鹿狼寺の名を賜り改名しました。かつてはくじゅう連山の修験道の拠点として栄えた寺院で、いまもなお往時がしのばれます。
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長者原(九重)登山口
公共駐車場 375台(うち大型19台)
- 周辺施設
- ビジターセンター・売店
宿泊施設・キャンプ場・バス停
- ご利用上
の注意
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牧ノ戸峠登山口
公共駐車場 161台(うち大型 3台)
- 周辺施設
- 売店・バス停
- ご利用上
の注意
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猟師岳登山口
駐車スペース有(約10台)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意 - 道路沿いスペース利用
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瀬の本登山口
駐車スペース有(約20台)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意 - 登山口より300m阿蘇側に駐車スペース有り
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赤川登山口
赤川登山口(上)
公共駐車場 40台赤川登山口(下)
公共駐車場 45台- 周辺施設
- 宿泊施設
- ご利用上
の注意 - トイレは赤川登山口(上)を利用
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南登山口
南登山口(上)
駐車スペース有(若干)南登山口(下)
公共駐車場 200台- 周辺施設
- キャンプ場
- ご利用上
の注意 - トイレは南登山口(下)を利用
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沢水登山口
本山登山口
駐車スペース有(約20台)沢水キャンプ場
公共駐車場84台(うち大型 3台)- 周辺施設
- キャンプ場
- ご利用上
の注意 - トイレは沢水キャンプ場を利用(キャンプ場営業期間のみ)
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レゾネイトクラブ
くじゅう登山口駐車スペース有(約30台)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意 - レゾネイトクラブ第3駐車場利用
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岳麓寺登山口
駐車スペース有(約40台)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意
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今水登山口
駐車スペース有(約10台)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意
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白水鉱泉登山口
駐車スペース有(若干)
- 周辺施設
- 宿泊施設
- ご利用上
の注意
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男池登山口
公共駐車場 185台(うち大型4台)
- 周辺施設
- 売店
- ご利用上
の注意
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吉部登山口
民間駐車場 100台(有料)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意
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涌蓋山疥癬湯登山口
民間駐車場 20台(有料)
- 周辺施設
- 宿泊施設
- ご利用上
の注意
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九重森林公園スキー場
登山口駐車スペース有(約40台)
- 周辺施設
- ご利用上
の注意 - 道路沿いスペース利用
- 駐車場
- トイレ
- 登山ポスト
※トイレは冬期間閉鎖されることもあります。
※公共駐車場以外は、変更される場合があります。
くじゅう登山のルール&マナー
自然相手の登山は、きちんとした知識と準備が必要です。
また、くじゅうは阿蘇くじゅう国立公園の中にあります。
安全な登山と、くじゅうの貴重な自然のために、登山のルールとマナーを理解し、
守るようにしてください。
1. 登る前に登山計画を
「道迷い」等による山岳遭難事故の多くが、登山計画の不備が原因で起こっています。登山前に登山地図等で目標の山、日程、時間、コースなどを確認し、無理の無い登山計画を立ててから入山するようにしてください。また、グループで登山をする場合は、リーダー1人だけでなく、全員が登山計画を確認するようにしてください。
2. NO!軽装登山
山歩きに適さない靴や服装、水分不足など、軽装備での登山は、ケガや遭難につながる危険性があります。
くじゅう連山の登山では、地図・コンパス・雨具は必携です。また、季節により軽アイゼン等の装備が必要となる場合があります。必要な装備を確認してから入山してください。
問合せ:長者原ビジターセンター TEL 0973-79-21543. 登山届(計画書)の提出を忘れずに
登山届は、万一の時に登山者の居場所をつかむ手掛かりとなり、最悪の事態を回避できることもあります。入山前に必ず登山計画を立て、登山届を提出するようにしてください。登山届は各登山口に登山届ポストが設置されているほか、Web上からも提出できます。
大分県警察本部 HP 登山届について 大分県警察本部 HP 登山届受付フォーム4. トイレは登る前に
山のトイレは街中のトイレと違い、浄化能力に限界があります。また、野外での行為やティッシュなどのゴミは、自然に直接影響を与えます。登る前に必ず済ませるようにしてください。(久住分かれのトイレは協力金制です。また、冬季は閉鎖されます。)
5. ペット連れ込みは控えて
犬などのペット連れ登山は、野生動物との伝染病相互感染の恐れがあります。また、道幅の狭い登山道では、動物が苦手な他の登山者への迷惑となりますので、ペットの連れ込みは控えてください。
6. ストックにはキャップを
多くの登山者がストックの鋭い先で登山道の土を突くことが、登山道が荒廃する原因の一つとなっています。荒廃した登山道を復元させるのは非常に困難です。ストックの先には必ずキャップを付けて、登山道の荒廃防止にご協力ください。
7. 登山道をはずれない
ロープが張ってある場所や、通行禁止となっている場所は、その先に危険箇所や植生保護区等があります。また、登山道ではない場所を自分勝手に歩くことにより、植物が踏み荒らされ、登山道だけでなく山全体が劣化する原因となります。決められた登山道を歩くようにしてください。
8. 野生動植物を傷つけない
くじゅうでは、採取等が原因で絶滅が危ぶまれる動植物が存在します。くじゅう連山は国立公園であり、貴重な自然環境が残る場所です。動植物を採ったり、傷つけたりすることは禁止されています。
9. ごみは自宅まで
山の中や登山口にごみ箱はありません。持ち込んだごみは、自宅まで持ち帰るようにしてください。
10. 火気注意!
たばこの投げ捨てや調理コンロの倒伏など、ちょっとした不注意で山火事が発生します。くじゅうの貴重な自然環境や動植物を焼失させないためにも、火気の取り扱いには細心の注意を払ってください。また、公共駐車場では、宿泊や調理、洗濯などのキャンプ行為および火気の使用を禁止しています。
くじゅうの山の天気
平地と違って、山の天気は変わりやすく、雨になることが多くなります。
また、平地に比べて温度が低く、高い木のない山頂帯では風も強く吹きます。
登山前に天気予報を確認し、場合によっては計画を中止するか、
見直すようにしてください。
「不安定な天気」「大荒れの天気」「強風注意報」「暴風雨警報」「雷注意報」
などの予報が出ている場合は要注意です。
冬季は、積雪時等にチェーン規制がでることもあります。
お出かけ前に、くじゅうへのアクセスも併せてご確認ください。
大分県道路規制情報提供サービス
http://oita-bosai.force.com/
(ライブカメラで牧ノ戸登山口の様子もご覧いただけます。)